土地の瑕疵とは？地中から無数の石が！

建物の瑕疵と言われると、雨漏りや建物の傾きなど建物の不具合のことかなと、想像がつくと思うのですが、土地の瑕疵とはどんな状況を言うのか？いまいちピンとこない方もいらっしゃるかと思います。ということで土地の瑕疵についてご説明させていただきます。

そもそも不動産の瑕疵とは？

不動産の場合、瑕疵とは、土地や建物に何らかの不具合があり、本来の役割を果たしていない状態を指しています。そして瑕疵にはいくつか種類があり「物理的瑕疵」「心理的瑕疵」「法律的瑕疵」「環境的瑕疵」の４つあり、物理的瑕疵は雨漏りなどの建物の不具合や土地だと地中からガラがでてきたなどの状況をいいます。心理的瑕疵は過去に自殺や殺人があったなど事故物件と呼ばれる状況をいい、法律的瑕疵は、建築基準法などの法律に抵触している状態をいいます。環境的瑕疵は隣に墓地や火葬場があるなどの周辺環境に問題がある状態のことをいいます。

だいぶざっくりと瑕疵についてご説明しましたが、不動産の瑕疵は一目で分かる瑕疵もあれば、住んでみないと分からない、土地を掘り起こしてみないと分からないなど、隠れた瑕疵もあります。

いざ建物を建てようとしたら土地の中から大きな石が出てきた

お客様が所有している土地に建物を建築しようとして工事を始めたら、なんと土地の中から沢山の大谷石が出てきたのです。これが正に土地の瑕疵です。この大谷石は、以前、塀に使われていた大谷石のようですが、塀を壊した時に適切な処分をせずに土に埋めて処理をしたことで今回出てきたようです。

もともとお客様が所有している土地なので、過去、塀で使われた大谷石を土地に埋めたことはお客様も想定内だったようですが、もしこれが、新たに購入した土地、又は、大谷石が埋められたことを知らずに別の方に土地を売ってしまっていたら、損害賠償の請求や契約解除といったことになり、大問題になっていたはずです。

不動産は買うのも売るのも慎重に

不動産を取引をする際、民法、建築基準法、宅建業法、借地借家法など沢山の法律が関係してきます。不動産仲介業者の中には、法律を把握せずに取引をしてしまう不動産業者も残念ながらいます。隠れた瑕疵が発見された時の対応一つとっても、経験の浅い不動産業者が担当してしまうと、問題が大きくなり、結果、買主さん、売主さんに迷惑が被ることになります。そのようなことにならない為にも、不動産業者選びは慎重に、そして、もし少しでも引っ掛かることやご不安なことがあれば、当社へご相談下さい。小さな不動産屋ですが、約４０年間、沢山の不動産を取り扱ってきましたので、お客様のお役に立てるアドバイスができるかと思います。