高齢者の自宅の売却

これから超高齢化社会が進んでいくと高齢者は益々増えていきます。

高齢になった方が広い自宅で一人暮らしをするのは何かと大変です。二階建ての一戸建てとなれば二階へ上がることもできなくなります。

長年に渡り増えていった荷物を整理することもできなくなりゴミ屋敷のような状態になってしまう方も少なくありません。

実際に私のお客様でもそのような方がいらっしゃいました。そのお客様はギリギリセーフでご自宅の売却を成功させることができたのですが、あと少し遅かったら、すんなり自宅の売却をすることはできなかったはずです。

80代になっても、ご主人様も奥様もお元気でしたが、物忘れがかなり進行していてゴミを捨てることができず、みるみる家の中はゴミだらけ

家をゴミだらけにしてしまうのですが、買い物にも行けますし、会話もまったく問題がなかったので、問題になっていたのはゴミ捨てだけ

ですが、少しづつ物忘れは進行していき奥様は認知症と診断されるレベルにまでなってしまいました。

奥様は認知症になる前から「自宅を早めに売却して老後資金にしたい」とおっしゃっていましたが、ご主人様は「老後なんてまだまだ先の話だから自宅の売却はまだしない」と、自宅の売却には大反対。

ご主人様は自宅をゴミ屋敷にしてしまった後も、だいぶ長い間、自宅の売却を反対し続けていました。

しかし、認知症が進む奥様の介護をする老々介護も限界になり、息子さんからの勧めもあって、自宅の売却を決断し無事に自宅の売却をすることができました。

その後、奥様はお亡くなりになりご主人様も認知症になってしまい施設へ入ることになったのですが、自宅の売却が三年遅ければ、ご自身の判断では自宅の売却はできなかったはずです。

この方は、認知症になる前に自宅の売却を決断できたので売却手続きもスムーズにおこなえましたが

判断能力がなくなってしまうとご自身では自宅の売却はできなくなってしまいます。

長年住み続けた自宅を手放すのはとても勇気のいることかと思いますが、ある程度高齢に差し掛かったら

早めに「家じまい」についてご家族とお話合いをしておくことをお勧め致します。

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